カップ麺が日課だった30代が動脈解離に。食生活を変えて血圧が下がるまでにやった全て【4年間の記録】
「カップ麺、今日も食べてしまった」
そう思いながら、私は毎日それを繰り返していました。塩分のことなど、一度も考えたことがありませんでした。
30代後半、私は高血圧から動脈解離を起こし、生死の境をさまよいました。2週間の入院。原因は、間違いなく自分の食生活でした。
あれから4年。血圧は下が100近くから80前後で安定し、健康診断でも何も指摘されなくなりました。体重も69kgから60kgに落ちています。
この記事では、私が実際に何を食べていて、何をやめ、何に置き換えたのかを、包み隠さず全部書きます。
「減塩」と聞くと、味気ない食事を想像するかもしれません。でも実際にやってみると、想像とはまったく違いました。
※はじめにお読みください
本記事は私個人の体験を記したものであり、医学的な助言ではありません。高血圧の治療方針や服薬については、必ず主治医の指示に従ってください。自己判断での服薬中止は、重大な健康被害につながるおそれがあります。
倒れる前、私の食生活はこうでした
まず、恥を忍んで当時の食生活を公開します。
ラーメンを食べたら、残ったスープに白飯を入れて完飲。これが私の定番でした。「スープを残すのはもったいない」と本気で思っていました。
カップ麺は、ほぼ毎日。手軽で、安くて、美味しい。悪いものだという認識すらありませんでした。
数字にすると、どれだけ危険だったかがわかります。
| 項目 | 塩分量 |
|---|---|
| カップ麺 1食 | 約6g |
| ラーメン 1杯(スープ完飲) | 約5〜6g |
| 厚生労働省の推奨量(男性) | 1日7.5g未満 |
| 日本人の平均摂取量 | 1日10g以上 |
つまり私は、1食だけで1日分の塩分をほぼ摂り切っていたのです。そこに他の食事が加わるわけですから、実際の摂取量は推奨量の2倍以上だったと思います。
無知とは恐ろしいものだと、今は心底思います。
体は、2年前から警告を出していました
ここが、一番悔やまれる部分です。
病気を発症する2年ほど前の健康診断で、すでに高血圧を疑われていました。
でも当時の私は、その結果をまったく気にしませんでした。「ちょっと高いだけだろう」「まだ30代だし」。そう思って、暴飲暴食を続けました。
今にして思えば、あれが明確なシグナルでした。体はちゃんと警告を出してくれていたのに、私はそれを2年間無視し続けたのです。
この記事を読んでいるあなたが、もし健康診断で何か指摘されているなら、どうか私と同じ間違いをしないでください。指摘された時点なら、まだ食事を変えるだけで間に合います。
そして、動脈解離で倒れました
ある日、突然でした。
高血圧が原因の動脈解離。血管の壁が裂ける病気です。救急搬送され、そのまま2週間の入院となりました。
あの時の恐怖は、今でも忘れられません。
入院中、医師から言われた言葉が今も刺さっています。
「生活習慣が原因です」
病気は突然やってくるものだと思っていました。でも違いました。毎日の積み重ねが、ある日いっぺんに表に出ただけだったのです。
点滴だけの5日間が、食事の意味を変えました
入院直後、私は口から何も食べられませんでした。5日間、点滴だけの生活です。
6日目、ようやく食事が許可されました。出てきたのは、白いおかゆ。味もほとんどない、シンプルな一杯でした。
でも、その一口が、涙が出るほど美味しかったのです。
「食べられること」が、こんなにありがたいことだったのか。人生で初めて、食事のありがたみが心の底から身に沁みた瞬間でした。
退院が近づいたころ、栄養管理士の先生からこう言われました。
「退院後も、塩分には十分に気をつけて生活してください」
この言葉を胸に、退院後の生活が始まりました。
【本題】退院後、実際にやめたもの・変えたもの
ここからが、この記事の中心です。私が実際にやったことを、すべて書きます。
やめたもの
1. カップ麺を完全にやめました
毎日食べていたものを、ゼロにしました。「減らす」ではなく「やめる」にしたのは、中途半端にすると結局また戻ってしまうと思ったからです。
2. ラーメンのスープを飲むのをやめました
これは今でも守っています。麺は食べても、スープは残す。これだけで塩分は3〜4g減らせます。
3. 外食を極力控えるようにしました
完全にゼロではありません。お祝い事のときは行きます。ただ「なんとなく外食」がなくなりました。
変えたもの・始めたこと
4. 味付けを薄くしました
妻が塩分控えめの食事を作ってくれるようになりました。以前の私なら「物足りない」と感じたはずですが、病院食に慣れていたおかげで、すんなり受け入れられました。
5. 野菜を毎食意識して摂るようにしました
「一品足す」だけです。難しいことはしていません。
6. 加工食品の塩分表示を確認する習慣をつけました
買う前にパッケージの裏を見る。これが一番効きました。見ると、買えなくなります。
私の実際の1日(4年続けている食事)
私が目安にしているのは、1日6gです。
これは退院時に、栄養管理士の先生から指導された数字です。厚生労働省が一般の男性に示す「7.5g未満」よりさらに厳しいのは、私がすでに高血圧で倒れた側の人間だからです。
この数字を知ったとき、ぞっとしました。かつて毎日食べていたカップ麺1食(約6g)が、そのまま今の私の1日分にあたるのです。
その6gを守るために、実際にこう食べています。
朝食:納豆卵ご飯と、味噌汁
妻が作る塩分控えめの味噌汁。これが4年間ほぼ変わらない、我が家の朝の定番です。
納豆卵ご飯はそれ自体でしっかり味がつくので、余計な調味料が要りません。手間もかからず、朝に迷わないのが続いている理由だと思います。
昼食:妻の手作り弁当
職場には毎日お弁当を持っていきます。当然これも塩分控えめで、調味料はほぼ使っていません。
実はこれが、一番大きな減塩効果を生んでいると感じています。外で買わなければ、味の濃いものを口にする機会そのものがなくなるからです。
コンビニ弁当や外食は、自分で塩分量をコントロールできません。「何を選ぶか」で悩むより、「選ぶ場面をなくす」ほうが、私にはずっと簡単でした。
夕食:炭水化物はほぼ摂りません
夜はご飯や麺類をほとんど食べません。お酒のつまみ程度にとどめて、食べ過ぎないことだけを意識しています。
正直に書きますが、お酒は今も飲んでいます。すべてを断ったわけではありません。
完璧を目指さなかったからこそ、4年続いたのだと思っています。全部やめようとしていたら、たぶん半年ももたなかったはずです。
一番効いたのは、調味料の「置き換え」でした
減塩というと「量を減らす」と考えがちですが、私に一番効いたのは置き換えのほうでした。
| 調味料 | 倒れる前 | 現在 |
|---|---|---|
| 醤油 | よく使っていた | たまに使う程度 |
| ポン酢 | よく使っていた | ほぼ使わない |
| 酢・レモン | 使っていなかった | これが中心 |
酸味を足すと、塩分が少なくても味が締まります。これは実際にやってみるまで、まったく知りませんでした。
物足りなさが消えるので、「我慢している」という感覚がありません。減塩が続かない一番の理由は「味が薄くてつらい」ことですが、それは酸味で解決できます。
減塩に挫折した経験がある方は、「塩を減らす」のではなく「酢とレモンに置き換える」から始めてみてください。順番を変えるだけで、驚くほど楽になります。
一番の発見:味覚は2〜3週間でリセットできる
これが、私が伝えたい最大のポイントです。
減塩と聞くと「一生、味気ない食事に耐える」というイメージを持つかもしれません。それは違いました。
薄味に慣れるまでには、確かに少し時間がかかります。でも2〜3週間続けると、薄味のほうが「普通」になります。
そして面白いことに、そのあと久しぶりに外食をすると、こう感じるようになります。
「味が濃すぎる!」
以前はあれが普通だったのかと思うと、いかに自分の味覚が濃い味に慣らされていたかがよくわかりました。
さらに嬉しい変化がありました。素材の味がわかるようになったのです。我慢して薄味にしているのではなく、薄味のほうが美味しく感じる。今ではそうなっています。
怪我の功名ならぬ、病気の功名とでもいいましょうか。
4年後、体はこう変わりました
数字で示します。
| 項目 | 発症前 | 現在(4年後) |
|---|---|---|
| 血圧(下) | 100近く | 80前後で安定 |
| 体重 | 69kg | 60kg |
| 健康診断 | 複数項目で指摘 | 指摘なし |
| 降圧薬 | 3年間服用 | 主治医の判断のもと中止 |
特に驚いたのは体重です。無理なダイエットは一切していません。食の質を上げただけで、体は勝手に適正体重に近づいていきました。なお体重が落ちたのは、食事だけの力ではありません。同じ時期に始めたランニングの習慣も大きく効いています。
そして健康診断。以前はいくつもの項目で引っかかっていたのが、初めて何も指摘されない年が来ました。あの通知を見たときは、正直、震えました。
数字は嘘をつきません。
※繰り返しになりますが、服薬の中止は主治医の判断によるものです。薬を飲んでいる方は、絶対に自己判断で中止しないでください。
一人の変化は、家族に広がります
予想していなかった変化がありました。
私の食生活が変わったことで、家族全員の食事が健康的になったのです。
薄味の食事が我が家の標準になり、外食の機会も減りました。妻も子どもも、自然と同じものを食べています。
正直に書くと、子どもは「ラーメン屋に連れて行ってほしい」と思っているようです。それについては、少し申し訳ない気持ちもあります(笑)
でも、子どもたちが濃い味に慣れないまま育つことは、長い目で見れば大きな財産になるはずです。
一人の変化が、家族全体を巻き込む。食生活には、それだけの力があると実感しています。
今日からできる3ステップ
「全部やるのは無理」と思った方へ。1つだけでいいので、今日から始めてみてください。
ステップ1:ラーメンのスープを残す
これだけで1食あたり3〜4gの減塩になります。今日からできて、お金もかかりません。
ステップ2:醤油やポン酢を、酢やレモンに置き換える
「減らす」のではなく「置き換える」。酸味が味を締めてくれるので、薄味でも物足りなさを感じにくくなります。私の減塩が4年続いた、最大の理由がこれです。
ステップ3:買う前に、パッケージの裏を見る
食塩相当量を確認する習慣をつけるだけです。1日の目安(私の場合は6g)を頭に置いて見ると、驚くほど判断しやすくなります。数字を知ると、自然に選ぶものが変わります。
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食生活と同じ時期に始めた運動習慣についても書いています。食事と運動は、どちらか片方では足りませんでした。
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まとめ:食生活を変えるのに、遅すぎることはありません
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 毎日のカップ麺とラーメンのスープ完飲が、動脈解離を招いた
- 健康診断の警告を2年間無視した。これが最大の後悔
- やめたのは「カップ麺・スープ完飲・なんとなく外食」の3つ
- 目安は1日6g。退院時に栄養管理士から受けた指導を、今も守っている
- 塩を減らすより、酢やレモンに置き換えるほうが続く。酸味が薄味の物足りなさを消してくれる
- 味覚は2〜3週間でリセットできる。我慢し続ける必要はない
- 4年で血圧は下100近く→80前後、体重は69kg→60kg、健診の指摘はゼロに
- 一人の食生活の変化は、家族全体に広がる
私は、生死の境をさまよって初めて食の大切さに気づきました。
できれば皆さんには、私のような経験をしてほしくありません。でも逆に言えば、気づいた今が一番早いタイミングです。
特別なことをする必要はありません。カップ麺を週1回減らすだけでも、野菜を1品増やすだけでも、体は必ず応えてくれます。
小さな一歩が、10年後の自分を守ります。
今日の夕食から、少しだけ見直してみませんか。
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。
